「随分機嫌がよさそうじゃないか、奈美」
「あら仙蔵」
「で?」
「・・・なに?」
「復縁はできたのか?」
「復縁って・・・べつに別れてないんだけど」
「ほう。先程まで別れるだなんだと騒いでいたじゃないか」
「それはそれ!」
「まあ良いがな。で、許したきっかけは?」
「・・・これ」
「文か」
「ん」
「・・・・・・留三郎も随分と焦ったようだな」
「みたいね」
「素直に直接伝えればいいものを」
「そういうところがすきなのよ」
上邪
我欲与君相知
長命無絶衰
山無陵
江水為竭
冬雷震震 夏雨雪
天地合
乃敢与君絶
天よ
あなたとお互いに愛し合って
この愛が耐えて衰えることの無いように願う
山が平らになり
そのために川の水が涸れ
冬に雷がごろごろとなり 夏に雪が降り
天と地が一つになれば
そこでやむなくあなたと別れましょう
まあ要するにこの愛は不滅ってことで
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